本実習は東シナ海の海洋環境の理解と、水産資源および水産増養殖に関する基礎的知識を習得することを目的としています。 実習は4日間にわたって実施し、初日は東シナを総合的に理解するための講義と魚類の解剖実習を行いす。 また長崎県総合水産試験場にて種苗生産に関する講義や海上生簀・トラフグの飼育施設などを見学し、 増養殖研究に関する施設を見学します。 東シナ海学講義の様子と魚類解剖実習の様子です。
解剖実習には長崎県周辺に生息する魚種を使用し、 魚種による形態や構造の違いを比較しながら観察を行います。
長崎県総合水産試験場の見学。長崎県で取り組んでいる水産事業や魚類の増養殖について理解することが出来ます。
2日目・3日目は練習船鶴洋丸に乗船し、船長指導による操船実習、 CTDなどの観測機器解説など船舶に関する実習を行います。鶴洋丸にのっていざ出港!船長の指導のもと実際に洋上で船を操船します。
船内での食事はみんな一緒に。下船時にはすっかり仲良しです。
船上からイルカやトビウオの観察を行いました。 引き縄実習ではシイラやサワラなどがとれました。下船後、釣り実習や引き縄でとれた魚を、 魚のさばき方を学びながらみんなで一緒に食べました。
実習最終日には西日本最大規模である長崎魚市を見学し、競り、巻き網船の水揚げ、 仲卸店舗の様子を見学し、流通の現場・水産市場の現状を実感することができます。
午後は西海区水産研究所の魚類標本コレクションを使用した実習を実施し、 魚類の同定方法について学習すると共に東シナ海魚類の多様性について理解を深めることができます。